亡国の世迷言 マラゴニア王国

マラゴニア王国は架空の国。マラカスの妖精マラゴンが治めている。

コントロールしない

流れに身を任せる。

 

抗わない。

 

流れに逆らうと、余計に体力と精神力がいる。

 

だから流れに乗って、悠々と生きて行こう。

 

でもここで言う流れとは何か?

 

それは自分自身が持つ、生活リズムの事である。

 

もっと言えば、自分の気持ち、感情の流れの事だ。

 

いわゆる世間一般が持つ、社会的な流れの事ではない。

 

社会的な流れとは慣習だったり規則だったり、そうした諸々の諸条件が作り上げる流れの事だ。

 

流れに身を任すと言ってもこちらの流れに身を任せては、地の果てまで流された上身も心もボロボロになるだろう。

 

或いは流されぬよう、激流に逆らい必死にそれに抵抗したとしても、同じく身も心もボロボロになるだろう。

 

自分には自分だけが流れて行ける川がある。

 

ワクワクの川だ。

 

激流に逆らっている時はもちろん流れに乗っている時でさえ、そこにワクワクがないのならその流れは偽物の流れなのである。

 

それに気付いたのならば、その流れからさっさと立ち去るべきだ。

 

ある程度流れが強いと、すぐに立ち去れないかも知れない。

 

その時はある程度抗う事が必要かも知れないが、高い視点で見ればそれすら自分の本来の流れがそうさせていたと気付くだろう。

 

コントロールしないと言うのは、実は凄く不自然な表現なのだ。

 

何故なら、そもそも何事もコントロールする事が出来ないからだ。

 

ワクワクする感情も自然と涌き出でるものだし、ましてや社会的流れの方も決してコントロール出来る類のものではないのだ。

 

もし仮に何事もコントロール出来ると思えるなら、それこそが大いなる錯覚である事を知ろう。