亡国の世迷言 マラゴニア王国

マラゴニア王国は架空の国。マラカスの妖精マラゴンが治めている。

80%と20%

すっかり書いている気になっていたが、こんな肝心な教訓が抜けていた。

 

人はどんなに気に入られようと努力しても、精々80%の人々に好かれるのが関の山らしい。

 

つまり後の20%の人には、嫌われると言う事。

 

万人に受けいられると言うのは、不可能なのである。

 

どんなにコミュニケーションスキルを磨こうが、後の20%の人々には受け入れて貰えないのだ。

 

反対に悪態をつき人に嫌われようとしても、20%の人はそんなあなたを好きだと言う。

 

実際には悪態の程度にも依るだろうが、総スカンと言う事はない。

 

死刑囚になる程重大な事件を犯した人が、事件後に知り合った熱心な支援者の方と結婚したと言う話もあるくらいだから。

 

嫌われ者と揶揄されるトランプ大統領も、支持率が40%位あると言う。

 

なかなかどうして、結構高くないか?(一国の大統領としては問題だろうが…)

 

この教訓を活かして、私は随分と気持ちが軽くなった。

 

最も初めてそれを聞いた時は、コミュニケーションスキルを磨けば80%位の人に好かれる様になるんだと意気揚々としていたが…(流石に100%の人に好かれる様になるとは、思わなかった。)

 

しかしふと80%の人々に好かれる人を目指す事に、過剰なストレスを覚える様になった。

 

考えてもみよ、色々な考え方の人がいるのに大多数の支持を得る様に努力するとは、どれだけ自分を変えないといけないか。

 

当たり障りのない言葉を話し、作り笑いをし、確かに社会生活を円滑に進めるには必要なスキルかも知れないが、そうやっている自分にある時嫌気がさした。

 

特に作り笑い、嬉しくもないのに笑顔などしたくもない。

 

そんな時この教訓の、負の部分(負は言い過ぎか)が心をノックした。

 

嫌われようとしても、20%の人が好きだと言ってくれる。

 

何も嫌われようとする気は毛頭ないが、変に媚びたりせず、自分の気持ちを優先して自分に正直に生きる。

 

実際自分らしく振舞ってどれ程社会に受け入れられるのかは未知数だが、それこそトランプ大統領ではないが、例えば40%位の人に好かれる程度で充分ではないか?