亡国の世迷言 マラゴニア王国

マラゴニア王国は架空の国。マラカスの妖精マラゴンが治めている。

人の行いは全てポジティブだ①

何人も何か行動を起こす瞬間と言うのは、全てポジティブである。

 

こう書くと、自殺や何らかの破壊的行為はとてもじゃないがそう思えないと苦情を受けそうだが、それを選んだ当人にしてみれば、やはり前向きな行動だったのだと頷かざるを得ない。

 

但し通常ネガティヴな出来事であるそれらの行いがネガティヴである所以は、行動後の結果が概ね物語っている。

 

ではまず自殺から診て行こう。

 

自殺を選択する心理とは、現状に希望を見出せなくなった時だ。

 

どん底の生活であっても、まだそこに希望があれば決して死を選ばない。

 

しかし何らかの想定で、このままこの生活を維持出来ない或いは悪化すると感じられる様になれば、死と言う選択肢が脳裏を掠める。

 

死ぬ事と生き続ける事、この二つの要素の中でどちらが『良い』或いは『まし』なのか比べた時、死ぬ方がプラスと考えられた時、人は死を選ぶ。

 

つまりこれが、ポジティブな選択と言う事になる。

 

死後の世界と言うのは、残念ながら明確な答えがある訳ではない。

 

全ては誰かや何かの、つまり宗教的な事や文化慣習から由来する事で定義付けられている場合が殆どだ。

 

中には霊的な啓示受けて?と言うのもあるかも知れないが…

 

何にしてもあの世が薔薇色に思えたり、この世から抜け出し何もない状態になれるとすれば、つまりゼロ地点に行ける(或いはもっと上)なら、マイナスなこの世の生活よりプラスな世界に行けると考えるのは、自然な事だろう。

 

こう言えばあの世に変なロマンを感じるかも知れないが、私に言わせればあの世に対するそれらの情報は全て未確定な事ばかりだ。

 

あの世は天国だとか、何もない世界になるとか、地獄があるとか、そうかも知れないしそうでないかも知れない。

 

つまりよくわからない世界について、ある一定のイメージを持つ事は非常にナンセンスだと思う。

 

この世は今ある現実なので、ある程度は理解出来る。

 

しかしあの世だけは、どこまで行っても想像の産物でしかない。

 

そんな未知の世界に、本当に望みが持てるだろうか?

 

この世より、もっと最悪な世界である可能性だってあるのだから。

 

続く。