亡国の世迷言 マラゴニア王国

マラゴニア王国は架空の国。マラカスの妖精マラゴンが治めている。

終わりと始まり1

封建的で息苦しい家庭で育ってきた私は、いわゆるアダルトチルドレンになっている。

 

アダルトチルドレンは子供っぽい大人って意味ではなく、子供時代に機能不全の家庭で育った人で、大人になってからもそのトラウマに苛まれている人を指す。

 

ただ定義はそうとして、私個人はかなり歳より若く見られるので、そう言うとガキっぽい大人と誤解されるかも知れない。

 

機能不全の家庭って何か、家族間の意思疎通が噛み合わない家庭って事だ。

 

元々はアルコール依存の人がいる家庭に於ける不具合を指す言葉だったが、転じて色々な不具合を機能不全と置き換えた訳だ。

 

私の両親はアルコール依存ではないが、様々な厄介事から逃げて深く関わらなかった訳なので、意思疎通が出来ないと言う点に於いては、アルコール依存の人と何ら変わらない。

 

そんな状況を改善すべく、心理学にスピリチュアルに首を突っ込み色々やって来た。

 

心理学のテクニックにしてもスピリチュアルのそれにしても、ある程度学べばそれなりに資格が得られる。

 

そうしたお墨付きもあり、またある程度の説得力も身に付くので、プロとして活躍した時期もあった。

 

心のトラブルは得てして、解決に時間がかかる場合が多い。

 

私個人は色々問題を抱えていたが、全ての解決を待っていては前に進めなかったので、見切り発車した。

 

誰かのカウンセリングをしていると、中には私と同じテーマの問題を抱えている人に出会す。

 

私自身その問題を解決出来ていないのに、解答を求められる。

 

私も道半ば、今はまだ解決には至ってないが、この方法できっと良くなる。

 

そう信じてクライアントと向き合った。

 

しかしやはりある時、時間がかかるにしてもいい加減かかり過ぎだろうと、疑いが生まれた。

 

例えばパートナーを持つと言う夢も実現しないまま、闇雲に時間が過ぎた。

 

その時思った、もうヒーラーやカウンセラーは辞めよう。