亡国の世迷言 マラゴニア王国

マラゴニア王国は架空の国。マラカスの妖精マラゴンが治めている。

絶対うまく行くって事はあり得ない

何かをする事で願望が叶ったり、計画が順調に進んだり、病気や悩みが解消する何て事はまずあり得ない。

世の中には神通力があり、どんな問題も解決してしまうと信じられている事柄が結構あるが、果たして本当にそうだろうか?

その一方で、有機物でできたこの身体を、生物と足らしめる不思議なパワーがある事も私達は知っている。

残念ながら今の科学で、その辺を上手に説明する術を人類は未だ持ちえていない。

科学で説明出来ないからと言って、さっきまで生きていた生き物と、今目の前で屍となったその生き物の亡骸に、どんな大きな変化があろうか?

生物を生物と足らしめる不思議なパワーは、確かに存在する。

しかしそのパワーを、人間の都合で操作できると考えるのは少し否かなり違う。

不思議なパワーを『神』などと表現したりする人もいるが、そのような概念化は余り功を奏さない。

何か手に負えない大きな問題があり、苦しくて死にそうな位切羽詰まった状況になれば、ついつい神懸かり的な物に手を出したくなる。

何もそこまで行かなくても、優秀な弁護士、医者、政治家にどうにかして貰おうと奔走するかも知れない。

しかし冒頭で述べた様に、どんな方法を模索しても、何かが絶対解消する事はあり得ない。

もちろんある程度の改善は工夫次第で得られる事はあり得る、寧ろそれらの多くは解決を市場命題にしているのだから。

ただそれらは万能ではない。

そして全ての事柄が解決できると考える事は、暴挙以外の何者でもない事を、頭の片隅に置いていた方が良い。