亡国の世迷言 マラゴニア王国

マラゴニア王国は架空の国。マラカスの妖精マラゴンが治めている。

ずる賢くなる世界

大分前IQ(知能指数)に対してEQ(心の知能指数)と言う指数が考案された。

 

IQは、物事を論理的に考えられる天才度を測る物差しで、EQは心の豊かさや優しさ愛情深さなどを測る物差しであると私は理解している。

 

IQは様々な場面で使われている為広く認知されているが、EQはもう殆ど死語と化している。

 

その原因を探ると、心と言う漠然とした概念を数値化する事が難しいと言う事らしい。

 

最もこのEQを考案した人が世にこれを示した時、ある程度の基準があったのだろうけど、どうもそれが万人が納得出来る物ではなかったようだ。

 

そんな訳でEQと言う指数は、殆ど使われなくなった。

 

しかし私はこのEQと言う発想は、大切な視点だと思っている。

 

IQを偏重し過ぎると、頭は良いがどこか人間味に欠けるコンピュータの様な人間が出来上がってしまうのでは?と思っている。

 

事実、もうそんな人間が沢山いそうな気がしてならない。

 

とは言ってもさっきも言った様に、EQを測る為の基準を設ける事は、その性質上かなり難しい。

 

心理テストなども、ある程度はその人を言い当てる物差しにはなり得るが、絶対と言う訳ではないし、判然としない事よりはマシって程度の物だ。

 

人間は、そんなに型通りには出来ていない。

 

しっかりしたマニュアルが作れない以上、EQ的な概念が何を伝えようとしているのか、それに想いを馳せてもらう他ない。

 

それが上手く行かなければ、狡猾な人ばかりが増える事になる。