亡国の世迷言 マラゴニア王国

マラゴニア王国は架空の国。マラカスの妖精マラゴンが治めている。

原因探り過ぎるのは、身体に毒である

前回複雑系の話を書いたが、それは物事には必ず原因があって、その結果今在る状態を作り上げていると言う前提の元、科学されている学問だと思っている。

 

『頭から血が出てる、ああ、さっき打つけたから。』なんて言う原因と結果がすぐに解る様な事柄ばかりだと苦労はしないが、なぜそんな事が起こるのか、なぜこんな環境に生れ落ちたのかなど、幾ら原因を探してもすぐに解明出来ない事柄は意外と多い。

 

複雑系の様に、アメリカの大統領が風邪を引いたのがアフリカのあの蝶が羽ばたいたからなんて言う、突拍子もない原因を持ち出してまで推敲する必要性があるのか、研究の自由は認めるが私には無駄に思える。

 

いや確かに秘宝を求めて旅立つ勇者の如く、彼自身がそれを探す事に熱意を持っているのなら、寧ろ推奨はしたい。

 

でも今ある人生の、様々な理不尽と思える出来事に対して、原因を探しに過去生に思いを馳せたり、何らかの見えない存在にアプローチする事に時間を割く事はあまり建設的とは思わない。

 

仮に輪廻転生と言う概念が正しくて、原因が何回か前の生の時にあったとしても、それを探し出すのは、大変な作業になるだろう。

 

見えない存在も挙げられる存在は数多とあり、意見を聞こうにも誰に何を聞けば良いか迷う程だ。

 

いや、そもそも空想の産物と捉える向きもあるが、その辺は解らないと言うのが妥当なところだろう。

 

何にせよ、原因を追い求め過ぎるのは、あまり好ましい事ではない。

 

それに時間を割くのは、止めよう。