亡国の世迷言 マラゴニア王国

マラゴニア王国は架空の国。マラカスの妖精マラゴンが治めている。

出来事の原因は思いがけない所にある。

随分前の事だが、私は女優宮沢りえさんとすれ違った事がある。

 

時間は全く覚えてないが、賑やかな通りなのに余り人が歩いていない感じだったので、夜遅い時間だったのかも知れない。

 

こんな所で大女優に遭うとは思いもしないので、綺麗な人がいる程度に思い通り過ぎた。

 

よくよく考えると、りえママに似た人が横にいて、マトリックスのスミスみたいな屈強そうな二人が傍を塞いでいた。

 

それでもその人を宮沢りえとは考えなかった、それ位その時は鈍かったのだろう。

 

しかしそれからは宮沢りえさんには、何かと親近感を覚えている。

 

と前振りが長かったが、今日はこんな感じで終始するかも知れない。

 

宮沢りえと言うと、彼女が18歳の時に出したヌード写真集が印象深い。

 

ざっと25年位前の話だ。

 

その写真集のタイトルは『サンタフェ』と言った。

 

このサンタフェは地名だが、その後全く別の分野でこのサンタフェと言う言葉を目にする事になる。

 

サンタフェ研究所、その研究施設が研究している事に興味を持った私が、色々調べて行く内に再びサンタフェと出逢ったのだ。

 

一体何を研究しているのか?

 

それは複雑系と言う。

 

それが何であるのかの説明は間違えるといけないので、詳細は各自調べてもらうとして、私が解釈している範囲で書く事にする。

 

複雑系の触りでこんな逸話が紹介された。

 

たった一匹の蝶の羽ばたきで、大統領が風邪を引くか?

 

バタフライ効果と言われるその例えは、蝶の羽ばたきの様な微弱な出来事でも大統領が風邪を引き、引いては退陣してしまう位の影響力があるのかを科学する学問だ。

 

馬鹿馬鹿しい、こんな事にどんな因果関係があるのか?

 

普通に考えてはきっと、有り得ない位不可思議な関係性に思える例えだが、世の中の出来事が文字通り複雑に絡み合っている事を理解すると、蝶の羽ばたき一つで大統領の命運すら予測出来ると想像するのは、この世を支配する法則の一端に触れれる様に思えてとても興奮する。

 

複雑系のそれと違って、私の例えは全くの論外だとお叱りを受けるかも知れないが、宮沢りえ複雑系の間には、サンタフェと言う因子があった。

 

それで結局何が言いたいのかは、実は私自身分かってないが、世の中は私の考えが及ばないレベルで複雑に影響し合い、何らかの因果関係で動いていると考えられないか。

 

何故そんな出来事が起こっているのか、特に嫌な時ほどその理由を知りたくなるものだが、元を辿ると実は何処かの名前を知らない星のちょっとした微風が動かした小石に辿り着くかも知れない。

 

そんな膨大な因子に思いを馳せるのではなしに、今を今のまま受け入れるのが一番幸せかも知れない。